さて、本日は、試験から離れて、
少し実務の話をしてみたいと思います。
といいましても、まだ実務経験3年ほどの新米ですので、
これといって語れることは多くありませんが・・・。
これから特許業界で働くことを検討されている方へ、
一つアドバイスするとしたら。
弁理士は、英語が必要不可欠な職業だということです。
私自身、仕事をする前は、英語がこれほど必要になるとは、
思ってもいませんでした。
例えば、私が特許事務所に入って一番最初に行った仕事は、
海外から日本へPCTで移行する出願の翻訳作業。
つまりは、英語から日本語への翻訳です。
当時は、短答試験に合格し、論文試験が控えており、
特許法の条文はかなり頭に入っていました。
が、それでも、短答試験直前にさんざん格闘した184条(イヤヨ)系の、
184条の4の「翻訳文提出特例期間」内に翻訳文を作ることが、
自分の最初の仕事になるとは夢にも思いませんでした。
現在は、暇さえあれば、英語の勉強を意識してやっています。
特に、英語を書くという能力を高めようと努めています。
今年も、短答試験が近くなりました。
LECなどの受験機関の模試も始まった頃かと思います。
弁理士試験の中で、
短答試験ほど素直な結果が出る試験は無いと思います。
つまり、大きく間違った勉強方法を取っていない限り、
投入した時間が試験の得点に如実に反映されます。
この直前期でも、勉強した分は、ちゃんと得点に結びつきますので、
受験生の方は、不安や焦りに負けて勉強時間を浪費せずに、
しっかりと勉強時間を確保して下さい。
逆に、論文試験は、ある程度のレベルに達しない限り、
得点に表れませんので、精神力が問われます。
さらにいうと、口述試験は、面接官の評価という主観的要素が高まり、
自分の力の及ばない所で勝敗が決まりますので(経験者は語る)、
一層の精神力が求められます。
いずれにしましても、短答試験は、素直な試験です!
受験生の方は、絶対にあきらめずに、
最後まで自分を信じて頑張ってください!
P.S. 私が受験生時代に取っていた短答試験の得点戦略
特・実 16/20
意匠 9/10
商標 7/10
条約 6/10
不競 4/5
著作 2/5
合計 44/60
(本番も、ほぼ似たような得点分布となりました)
今まで通り、弁理士試験については、多くを割きたいと思っています。
また、私は今年、付記試験を受験する予定でして、
明後日から能力担保研修が始まりますので、これについても、
逐一、状況報告をして行きたいと思います。
その他にも、仕事上では、海外出願の機会が増え始めており、
日々、海外の特許制度を勉強しています。
自分の知識整理も兼ねて、各国の特許制度を紹介したいと思います。
大枠は、こんなところですかね。