2008年大学生の時に弁理士を志し、勉強をスタート。 2010年弁理士試験に合格し弁理士として奮闘中! 弁理士キタロウの本音ブログ

2012年07月

ノート⑤ つつみのおひなっこや事件(結合商標)

商標法の判例の第2弾です。最近、勉強をしたので忘れる前にアップしておきます。

「著名な名称+普通名称」からなる結合商標の場合に、この結合商標の要部が「著名な名称」であることを認定するときに必要な判例です。

【つつみのおひなっこや事件(平成20年9月8日、最高裁)】

商標の類否判断に際し、複数の構成部分を組み合わせた結合商標と解されるものについて、商標の構成部分の一部を抽出し、この部分だけを他人の商標と比較して商標そのものの類否を判断することは、その部分が取引者、需要者に対し商品又は役務の出所識別標識として強く支配的な印象を与えるものと認められる場合や、それ以外の部分から出所識別標識としての称呼、観念が生じないと認められる場合などを除き、許されないというべきである。

ノート④ 氷山事件(商標の類否判断:外観・称呼・観念)

本日は、商標法の判例です。商標の類否判断は外観・称呼・観念に基づいて行う、との判断基準を示したやつです。この判断基準は条文にありませんので、論文試験で使う場合は、
 「判例の文言を正確に書く」→「事例のあてはめ」
というステップを踏まえて書かなければならず、いきなりあてはめから入ると大幅に減点されます。このことは、付記試験の場合は、よりシビアです。

【氷山事件(昭和43年2月27日、最高裁)】

商標の類否は、対比される両商標が同一または類似の商品に使用された場合に、商品の出所につき誤認混同うぃ生ずるおそれがあるか否かによって決するべきであるが、それには、そのような商品に使用された商標がその外観、観念、称呼等によって取引者に与える印象、記憶、連想等を総合して全体的に考察すべく、しかもその商品の取引の実情を明らかにしうるかぎり、その具体的な取引状況に基づいて判断するのを相当とする。

2012年口述試験対策!LEC講座一覧(2012年7月24日更新)

  1. 2012年合格目標:口述試験完全合格講座18回(通信のみ・申込7/31迄)
  2. 2012口述対策講座1stフェーズ6回(通学のみ・申込8/1迄)
  3. 2012年口述完全合格ナビゲーションパック12回(通学のみ・申込8/1迄)
  4. 2012口述対策講座2ndフェーズ4回(通学のみ)
  5. 納富先生◎2012年口述対策「はじめの一歩」1回(通学・通信)
  6. 裏技講座: 口述対策 傾向と対策3回(通信)
  7. 2012年合格目標:平成23年改正条文 逐条解説講座3回(通信)
  8. 口述アドヴァンステキスト<平成24年度版>

  9.  私の合否を分けた30分1回(通信)
  10.  口述問答&ギャラリー講座1回(通学8/5のみ・通信)

新たに、口述試験対策講座が2つ追加されましたので、一覧を更新しました。

LECのサイトには、一目で全講座が分かるページが無いと思いますので、こちらのページが皆様のお役に立てれば幸いです。

論文試験の結果が、口述試験の採点に影響する!?

口述試験の面接官は、受験生の論文試験結果を見て、その出来に合わせて、優しめに試験を進めたり、あるいは厳しめに試験を進めたりする、気がします。

以下、私の個人的な体験と、多数の受験生のインタビューをした結果得られた結論です。

 論文試験の出来が良い → 口述試験は甘く採点

 論文試験の出来が悪い → 口述試験は厳しく採点


実際、私の口述試験の1回目は、とても甘かった印象があります(にも係わらず不合格なので、相当の出来の悪さですが・・・)。

この年の論文試験は、私が重点的に勉強をしていた判例から多数出題されて、かなり自信の出来であり、実際に口述試験の面接官にも「あたなは、論文試験が非常に良くできていますから、本日の面接試験は簡単だと思いますが、落ち着いて答えてくださいね」などと始めに言葉をかけられました。

試験が始まってからも、私が困ると、すぐに面接官の方で誘導質問をしてもらっていました。

何としても、私を合格させようという熱意みたいのものさえも、伝わってきました。

後日、他の受験生にも聞くと、似たような体験をしている人もいれば、逆のパターンで「あなたは論文試験がギリギリなので、面接試験では頑張ってくださいね」といったコメントを受けた受験生もいました。

真実のほどは分かりませんが、上でご紹介したような傾向が多かれ少なかれは存在すると思います。

付記試験の過去問対策講座 第1回

この間の土日に、付記試験の過去問対策講座の第1回目を受けてきました。

事前に提出した答案用紙が添削されて返却され、それらを踏まえて、講師の先生が解説を進めていきました。

答案を添削してもらえるのは、嬉しいですね。出来ていると箇所、そうでない箇所がはっきりと分かります。

能力担保研修の場合、起案を作成するものの、返却されることはなく、具体的なアドバイスや指摘もないまま終わるので不完全燃焼の感じがあります。

過去問対策講座の最大のメリットは、添削してくれることかもしれませんね。

特許事務所に勤めて4年目

blogタイトルにある「世界一の弁理士」になるには、どうすれば良いのか正直分かりませんが、とりあえず、外国出願経験が豊富である必要があるでしょう。

しかし、特許事務所勤務の4年目の私には、まだまだ険しい道のりです。

ようやく、日本特許庁への実務が一人前になり始めたくらいです。

外国特許庁への仕事が一人前になるのは、あと何年かはかかりそうです・・・。

現在は、アメリカ、欧州、中国あたりを試行錯誤で経験している最中です。

ノート③ BBS並行輸入事件(黙示の許諾)

特許の並行輸入で大事なやつです。

【BBS並行輸入事件です(平成9年7月1日、最高裁)】

以下、①と②に該当しなければ、黙示の許諾を与えたとして、特許権侵害とならず、一方、該当すれば我が国への輸出を留保したものとして、特許権の侵害となる。

①譲受人の場合、特許権者が当該製品について販売先ないし使用地域から我が国を除外する旨を譲受人との間で合意した場合

②譲受人から特許製品に譲り受けた第三者及びその後の転得者の場合、上記合意を譲受人と行い、特許製品にその旨を明確に表示した場合

条文の暗唱は馬鹿にならない

短答試験はマーク形式なので、条文を文字通り覚えておかなくても、正解できます。

論文試験は、条文が貸与されます。

つまり、条文の暗唱は、口述試験という場で初めて試される能力であり、これを軽視する受験生の多くが痛い目に会います。

(※口述試験でも条文の参照は可能ですが、条文の暗唱を求められた場合に条文を参照したら100%落ちます)

そして、不公平とは思いますが、求められる条文の再現率は、試験官の裁量に大きく左右されます。

中には、一言一句、条文のままを求めてくる試験官もいるので、こういう最悪の場合を想定して勉強するに越したことはありません。

例えば、論文試験では単に先使用権(79条)で良いですが、いざ口述試験で「79条の条文を言ってください」と聞かれたら、結構、差が出ると思います。

結論。過去問を解き進めていき、少なくとも、過去問で出た個所とその周辺個所の条文は潰しておきましょう。

平成24年の付記試験の日程

そういえば、付記試験の日程が特許庁より発表されていました。そろそろエンジンをかけたいところですが、中々かからないのが現実です・・・。

【試験期日】
平成24年10月28日(日曜日)


【受験地】
東京 國學院大學 渋谷キャンパス
大阪 大阪経済大学

【受験願書の提出時期】
平成24年9月17日(月曜日)から平成24年9月27日(木曜日)までの間

口述試験で一番大事なこと

細かいことは近くなるにつれて、適宜記事にしていきますが、まずは、合格するための最重要ポイントは:

制限時間内に、出題された問題に答え終わること

これに尽きます。そして、出題される問題は、
 ①条文の暗唱
 ②条文の趣旨または解釈(青本に基づく)
 ③事例問題
が一般的です。①と②は確実に聞かれますので、これらから潰していくのが効率よい勉強になります。③は、聞かれたり聞かれなかったりですが、論文試験に合格されている方はまず大丈夫でしょう。

そこで、今の時期にできることは、メジャーな条文を丸暗記することです。試験官によっては、条文と完全一致でなければ、次の問題に進めさせてくれませんので、ここで転ぶとその科目は不合格決定です。

2012年口述試験対策!LEC講座一覧(2012年7月5日更新)

現在、LECが提供する口述試験対策の講座を、申込期限の早い順に並べました。
  1. 2012年合格目標:口述試験完全合格講座18回(通信のみ・申込7/31迄)
  2. 2012口述対策講座1stフェーズ6回(通学のみ・申込8/1迄)
  3. 2012年口述完全合格ナビゲーションパック12回(通学のみ・申込8/1迄)
  4. 2012口述対策講座2ndフェーズ4回(通学のみ)
  5. 納富先生◎2012年口述対策「はじめの一歩」1回(通学・通信)
  6. 裏技講座: 口述対策 傾向と対策3回(通信)
  7. 2012年合格目標:平成23年改正条文 逐条解説講座3回(通信)
  8. 口述アドヴァンステキスト<平成24年度版>

上記のリストで、「1番」~「3番」は、かなり本格的な講座ですので、この時期に緊張感が沸かないという方や、さっさと口述試験を合格レベルに引き上げたい方にもってこいです。私が受験生の頃は、こんなに充実していませんでした。うらやましい限りです。

一方で、まずは口述試験対策がどんなものかを知りたいという方は、値段も手ごろな「5番」~「7番」がよいと思います。

 「8番」は口述試験対策に必須の過去問テキストです。

口述試験に向けてのスタートを早めに!

論文試験を終了してから、いかに早く口述試験の勉強のスタートを切れるかが、口述試験の合否の最大の分かれ目かもしれません。

私は、不合格の年は、論文試験終了後、合格発表まで遊んでいました。そして、合格発表があった9月の中旬から、ようやく勉強を本格的に開始しましたが、口述試験までの1カ月の間に合格レベルにできるはずもなく、打ちのめされました。

なので、今回の論文受験をされた方は、自分の合格を信じて、早め早めのスタートを切られると良いと思います。

短時間でかつ効率よく勉強をするのであれば、第1に「過去問の分析」です。私が使用したのはLECのもので、本番までに5周しました。

口述アドヴァンステキスト

そして、第2に、青本を徹底的に読むことです。というのも、口述試験の出題範囲は、
 ①条文の暗記、
 ②条文の趣旨(青本)、
 ③条文の解釈(60%が青本、30%が審査基準、10%が判例)
だからです。青本の占める範囲が他の試験よりも圧倒的に大きいのです!

 

しかし、青本を全て読むにはかなりの勉強時間が必要であり、それを確保できないようであれば、受験機関に頼るのが良いかと思います。受験機関の講座はまた次回の記事にまとめます。

論文試験終了お疲れ様です

ついに、均等論が出ましたね。実は、このブログで1週間ほど前に取り上げていたので、見られた方はラッキーでしたね。

いずれにしましても、しばらくは、ゆっくり休養してくださいませ。

今後は、「論文試験の選択科目」と「口述試験」を中心に記事を更新して行きたいと思います。
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