2008年大学生の時に弁理士を志し、勉強をスタート。 2010年弁理士試験に合格し弁理士として奮闘中! 弁理士キタロウの本音ブログ

特許実務

仕事が忙しい時期

久しぶりの更新であります。

どうも、仕事の方が忙しくて、中々自分の時間が確保できませんでした。

特許事務所で働いて思うのは、仕事の波がある。

暇な時期(定時で退社)が訪れ、その1~2か月後に、忙しい時期(平日は残業3、4時間、休日も出勤)が訪れ、また暇な時期が訪れます。

サービス業である以上、お客様に合わせて働くのは仕方がありません。

特許事務所に勤めて4年目

blogタイトルにある「世界一の弁理士」になるには、どうすれば良いのか正直分かりませんが、とりあえず、外国出願経験が豊富である必要があるでしょう。

しかし、特許事務所勤務の4年目の私には、まだまだ険しい道のりです。

ようやく、日本特許庁への実務が一人前になり始めたくらいです。

外国特許庁への仕事が一人前になるのは、あと何年かはかかりそうです・・・。

現在は、アメリカ、欧州、中国あたりを試行錯誤で経験している最中です。

弁理士試験の最初の一歩は受験機関選び

さて、本日は、弁理士試験をこれらから目指そうという方への記事です。私がどのような経緯で弁理士を志したかにも触れつつ、弁理士になる(=弁理士試験に合格する)ための最初の一歩をご紹介します。

私が弁理士を志したのは大学在学中でした。理系の学部生だった私は、学部卒業後に大学院へ進学すことに疑問を持ってました。理系ならとりあえず院に行くという風潮に流される自分が嫌でした。かと言って、不景気の時代に企業への就職は簡単ではなく、仮に就職できても将来が安泰とは言えません。そこで、将来について考えていたところ、弁理士という資格に出会いました。理系向けであり、かつかなり社会的に価値のある資格ということで、これに賭けてみることにしました。

もちろん理系の私は、法律系科目を本格的に勉強したことはありませんでした。大学構内の本屋で弁理士試験過去問をぱらぱらめくり途方にくれましたが、とにかく最初の一歩を踏み出さねば、勉強計画も立てられない。結局、、すべて独学で勉強を始めるのはリスクが大きいと判断しました。そこで、受験機関を使って効率よく弁理士試験の対策を練ろうと考え、受験機関を調査しました

挙がってきた受験機関は LEC東京リーガルマインド 資格の学校TAC早稲田セミナー)の2つであり、弁理士試験に関してはこの2つしか選択肢がありませんでしたので話は早かったです。

私はLECでコースを申し込み1年間通学しました。基礎的な講座であればどちらでも大差ないと思いますが、将来的なことを考えると、LECの方が授業のバリエーションが豊富で良いかなと感じました。結局、1年間の基礎講座では最終合格が出来ず、そのあとは、適宜自分に必要な講座をLECとTACから選びながら受験勉強を続けました。

今振り返って言えることは、全ての勉強を独学でするのはとても大変です。かと言って、全てを受験機関にゆだねるのも、経済的な問題や時間に拘束されるという問題があります。そこで、基本的な講座と代表的な答練は受験機関で受けて、残りは独学というスタイルが良いかと私は思います。

というのも、理系の人間にとっては法律の学び方から学ぶ必要があり、これを独学でやろうと思ったら時間がかかって仕方がないですから、基本的な講座は受けるべきです。併せて、試験は他の受験生との競争であり、ライバルを知るという点で、代表的な答練(模試など)も受けるべきです。

以上長くなりましたが、結論としては、初めの一歩で躊躇している方はとりあえず、受験機関にコンタクトを取ってみると事が前に進むだろう、ということです。

「出願件数の推移」と「弁理士数の推移」

前回の記事に少し関連しますが、日本特許庁への出願件数の明らかな減少のグラフです。
名称未設定-1

反対に、弁理士の数がひたすら上昇しているグラフです。
名称未設定-2

結果として、特許庁は、どこかのタイミングで、弁理士試験の合格者数を絞ると思います。それが、今年かもしれませんので、今回、短答に合格された方は、何としてでも受かってください。合格者を調整するとすれば、一番考えられるのが口述試験で、その次に調整がし易いのが論文試験だと思います。

弁理士の年収は本当に高いか?

タイトルの答えは、「その年齢の平均的な人の収入よりは高いけど、ずば抜けて高いわけではない」というところでしょうか。

少し前までは、日本特許庁への出願件数が順調に伸び、弁理士の数も増やそうということで、弁理士は貴重な存在であり、「弁理士」という肩書だけでも、収入が見込めた時代でした。

しかし、最近では出願件数が減少しており、にも係わらず、相変わらず弁理士の数が増え続けて飽和状態になっていますので、資格を取ったからといって、すぐに収入が上がるわけでもないと思います。

弁理士になった上で、さらに自分の武器を見つけ、磨かなければなりません。逆にいえば、武器のある人は、年齢の枠を超えてかなりの高収入が得られる場合もあります。

アメリカ特許法を勉強中

弁理士試験に合格するための勉強をし、合格すれば、
日本の特許庁に対して行う手続きは一通り理解できます。

また、特許事務所に3年ほど勤めれば、
日本特許庁への特許実務も大体分かってきます。

すると、次のステップは、外国特許庁への手続きです。
アメリカ、ヨーロッパ、中国、韓国などが主要なところでしょうか。

特にアメリカは、独自の手続きが多く、
昨年には「先発明主義」から「先出願主義」へ換わるという、
今までにない大きな法改正がありました。

ただ今の、私の愛読書であり格闘相手です。

弁理士 = 特許知識 + 英語力

さて、本日は、試験から離れて、
少し実務の話をしてみたいと思います。

といいましても、まだ実務経験3年ほどの新米ですので、
これといって語れることは多くありませんが・・・。

これから特許業界で働くことを検討されている方へ、
一つアドバイスするとしたら。
弁理士は、英語が必要不可欠な職業だということです。

私自身、仕事をする前は、英語がこれほど必要になるとは、
思ってもいませんでした。

例えば、私が特許事務所に入って一番最初に行った仕事は、
海外から日本へPCTで移行する出願の翻訳作業。
つまりは、英語から日本語への翻訳です。

当時は、短答試験に合格し、論文試験が控えており、
特許法の条文はかなり頭に入っていました。

が、それでも、短答試験直前にさんざん格闘した184条(イヤヨ)系の、
184条の4の「翻訳文提出特例期間」内に翻訳文を作ることが、
自分の最初の仕事になるとは夢にも思いませんでした。

現在は、暇さえあれば、英語の勉強を意識してやっています。
特に、英語を書くという能力を高めようと努めています

弁理士という職業

そもそも「弁理士」とは何でしょうか?
知り合いに自分の仕事について話しますと、「何かの便利屋さん?」とよく聞き返されます。

例えば、国語辞典には
『特許や実用新案などの申請・出願などの代理を職業とする人』
と書かれています。

仕事の手順としては、こういうことです。
①まず、発明者・研究者・企業が発明をする。特許を取りたいと思う。
②そのためには特許庁に申請する必要がある。でも、申請には特殊な資格が要る。
③そこで弁理士に依頼する。

④弁理士は発明を理解して、願書などを特許庁へ提出。
⑤そのような特許庁とのやりとりを何度か経て、無事に特許を獲得。

要するに弁理士とは、発明者と特許庁とのやりとりの間に入って、発明者の代わりに手続を進めるお仕事です。


さて、話は少し変わりますが、
世界一の科学技術を誇る国はどこでしょうか?
もちろん、アメリカです。
この状況は我が国としては面白くない。
そこで、これに対抗すべく日本政府は、科学技術分野を様々な方向から奨励するよう努めています。
その一つに「知的財産立国」というものを掲げています。
知的財産戦略本部が政府に設けられ、「知的財産推進計画2010」という骨子のもとで政策が進められています。
こうかくと抽象的ですが、要は、良質な特許出願・特許数を増やすべく、国が支援しているというわけです。
そして、このような流れの中で、国としても弁理士の数を増やしたいという方向性のようです。
つまり、この不景気の中で「求められている」職業とも言えそうです。


私は、学生時代にこのような職業の存在をたまたま知りました。
しかし本屋へ行っても、職業紹介のような本が少なく、情報収集に苦労したのを覚えています。
以下に、弁理士を知る上で役に立つ本を幾つか紹介します。
興味のある方は参考にして下さい。

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