2008年大学生の時に弁理士を志し、勉強をスタート。 2010年弁理士試験に合格し弁理士として奮闘中! 弁理士キタロウの本音ブログ

参考書

口述試験に向けてのスタートを早めに!

論文試験を終了してから、いかに早く口述試験の勉強のスタートを切れるかが、口述試験の合否の最大の分かれ目かもしれません。

私は、不合格の年は、論文試験終了後、合格発表まで遊んでいました。そして、合格発表があった9月の中旬から、ようやく勉強を本格的に開始しましたが、口述試験までの1カ月の間に合格レベルにできるはずもなく、打ちのめされました。

なので、今回の論文受験をされた方は、自分の合格を信じて、早め早めのスタートを切られると良いと思います。

短時間でかつ効率よく勉強をするのであれば、第1に「過去問の分析」です。私が使用したのはLECのもので、本番までに5周しました。

口述アドヴァンステキスト

そして、第2に、青本を徹底的に読むことです。というのも、口述試験の出題範囲は、
 ①条文の暗記、
 ②条文の趣旨(青本)、
 ③条文の解釈(60%が青本、30%が審査基準、10%が判例)
だからです。青本の占める範囲が他の試験よりも圧倒的に大きいのです!

 

しかし、青本を全て読むにはかなりの勉強時間が必要であり、それを確保できないようであれば、受験機関に頼るのが良いかと思います。受験機関の講座はまた次回の記事にまとめます。

論文試験の勉強方法 書く力を鍛える

さて、短答試験が近付いており、ということは、論文試験も近付いているということです。

論文試験の直前に1回は、やっておくと良いのが、ひたすら、書き込む時期を設けることです。
書くスピードが増せば、答案構成の時間が増え、また解答の厚みも出ます。

私は、6月は毎日、本番と同じ答案用紙を使い、少なくとも2枚(片面×4)を書き込んでいました。
扱う題材は、過去問(何度やっても悪いことはありません)か、以前にご紹介した江口先生の講座 などの新作問題を使用していました。

このトレーニングのおかげで、書くスピードが速くなり、答案構成にかかる時間が増え、結果的に、精神的な余裕ができ、ミスが減りました

本番と同じ解答用紙が存在することに気づかなければ、私もこのようなトレーニングをしなかったと思いますが、なんと、この解答用紙が法学書院から出版されているのです。
一度試されても、損はしないと思います。

論文試験対策のLEC裏技講座は江口先生!

前々回に論文の過去問集として、LECのものを強くお薦めしましたが、
ついでに、もう一つご紹介します。

論文試験前に、もってこいのLECの裏技講座です。コストパフォーマンス抜群です。
直前期の論文対策の勉強として、未知の問題と復習問題を1対1でやるとバランスが良く
未知の問題としては良問かつ解説も充実の 江口先生の講座 が間違いなしです!

私も、6月は、毎日のようにこのゼミ問題に取り組んでいました。
「最初の20分を最大限に集中する力」が養われ、そしてその結果、
漏れのない答案構成を短時間で行う能力が身についたと確信しています。

もうひとつ良いのが、江口先生の解説中には、
受験生のモチベーションを奮い立たせる言葉が多くあり、
精神不安になりがちな心に勇気と希望を与えてくれます!

裏技講座: 好評につき今年も実施!サマライズ2012上級ゼミ
裏技講座: 好評につき今年も実施!サマライズ2012上級ゼミ

江口ゼミのノウハウを凝縮!! 得点に直結する合格答案作成をめざして
2012年上級ゼミ全30問(特・実16問、意匠7問、商標7問)を題材とし、その項目を見抜く力の徹底訓練を行い得点に直結する論文作成力を養成します。
各問、答案構成演習の後、エッセンス(配点項目)のみを抽出したオリジナル答案構成例と注意事項を講義資料とし、大流(全体の流れ)と小流(各項目)に分けた答案構成手法による題意把握ミスのない、かつ得点の積み上げができる答案の作成能力習得を目差します。

LEC発の論文試験の過去問を発見!

論文試験の過去問として、ついに、LECのものが発売されました。
とてもお勧めです。

従来の過去問集ですと、
早稲田セミナー(TAC弁理士講座)は解答がぶ厚過ぎて、受験生目線とは言えず、
法学書院のはとても良いのですが、平成20年度までしか手に入らず、
これという決定的な参考書がありませんでした。

この、LECのは、受験生目線を十分に考慮しており、まさに待望の一冊です!

攻めと守りの論文過去問<平成24年度版>
攻めと守りの論文過去問<平成24年度版>

「攻めの答案」と「守りの答案」で勝負勘を養う、大人気の一冊。
これまでにもご要望の多かった論文試験の過去問集です。本書の大きな特長は、高得点を狙った「攻めの答案」と合格点をとるためにミスがないように記載事項をおさえた「守りの答案」という2種類の答案を提示していることです。本過去問集を活用し、どのように書けば高得点が狙えるのか、最低限どれくらい書けば合格点がとれるのか、場面に応じて「攻め」と「守り」を使い分けられる実力を身に付けて下さい!
(サイトより引用)

青本をどう扱う?

受験生にとって、
青本をどのように位置づけるべきでしょうか?

結論から言うと、口述試験に合格しようと思ったら、
一度は、通読しておかなければならない参考書
だと私は思います。


まず、短答試験において、青本を読みこなすことにより、
得点UPが見込めるか、というとNOでしょう。

短答試験は、唯一、条文が貸与されない試験です。
青本を読むくらいなら、条文を少しでも正確に覚えるべきです。
趣旨や解釈の理解は、受験機関のレジュメで十分です。


次に、論文試験。
青本の比重は、短答試験よりも高まりますが、
それでも私は、不要と思います。

確かに、最近は趣旨を問う問題が増えており、
特許庁のホームページでもPDFがダウンロードできるようになり、
青本の重要性が増しているのは確かです。

しかし、論文試験においては、
青本のエッセンスを効率よく文章化することが求められており、
それをするには、受験機関のレジュメを丸暗記するのが、
一番早いかと思います


もちろん、青本を一読したうえで、
自分なりに、必要事項を論文試験用にまとめるというのは、
理想的ですが、中々時間がかかります。


最後に、口述試験。
実は、私は、口述試験に落ちるまで、青本を持ってもいませんでした。

しかし、口述試験の敗因や合格者の声を聞き、総合的に分析する中で、
青本を読まなかったことが自分の落ちた原因の一つだと確信しました。

つまり、口述試験は、
青本の全体像とでもいうものを理解しているのか否かが
試される試験なのです

単にキーワードを並べるのではなくて、
その前後の文脈を再現できるかが、求められます。

といいますのも、口述試験では、面接官がある程度、自由に受験生へ質問でき、突っ込まれた際に受験生に求められる解答が、
「キーワードがどのような経緯で青本に登場するか」を説明することだからです。

実際、青本を読んでいなかった私は、本番の試験で、
レジュメのキーワードを並べることは、容易に出来ましたが、
しかし、一歩踏み込んだ質問をされると、ポカ~ンとしてしまい、
そんなやりとりの繰り返しでした。
面接官に「こいつは、青本の理解が甘いな」と思われたのでしょう。


要約すると、
論文試験が終わったあたりから、口述試験対策がてら、
落ち着いて、青本を一回は、一読するのが良いと思います


一度読むと、全体像が体系的に理解でき、
どこが重要か否かが見えてきます


論文試験の過去問題集は?

短答試験が終わり、論文試験モードに突入ですね。

そこで、今日のポイントは、論文試験の過去問選びです。
過去問は何回解いても、解き過ぎることはありません。
問題の傾向、判例、時間配分、本試験のクセなどなど、学ぶ点はいくらでもあるからです。
すると、重要になってくるのが答案。
受験機関などの答案は明らかに書き過ぎであり、学習には良いですが、実戦向きではなく、この時期にはイマヒトツです。

そこで、私のお薦めは、
法学書院の1年毎に出版されているタイプの過去問です。
答案量が少なく、でもポイントをしっかり押さえていて、まさに実戦向きです。
残念ながら、平成21年度版が見当たらなかったのですが、それでも、平成20年度版までのは参考になると思いますので、是非チェックしてみて下さい。

弁理士口述試験に使っている参考書

平成21年の論文試験に合格したのですが、その年の口述試験に落ちてしまいました。
最大の原因は精神的な甘えだという分析のもと、現在は平成22年の口述試験に向けて励んでおります。

口述試験対策に使っている参考書は、「青本」と「一問一答集」です。
口述試験の問題は青本が題材になっているので、青本の読み込みはとても大事です。もちろん全ての箇所が重要というわけではないので、重要な箇所にマーカーを付けて繰り返し読み込みます。
また、自分の知識がどれだけ定着したかを把握するために一問一答集を使ってテストしています。

青本をINPUT、一問一答集をOUTPUTという位置づけで使っていますが、口述試験までの日数がまだ5ヶ月近くあることを考えますと、主に知識の総整理(つまりINPUT)をしているのが現状と言えそうです。

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