弁理士試験を受験していると、確かに、8月はイベントが無く、ひと休みという期間になりがちですが、それが落とし穴です。
論文受験を終えた方は、遅くとも、8月から口述試験対策を始めましょう!
逆に8月に手をつけないでおくと、後半で非常に焦り、悪循環がさらなる悪循環を生み、合格は非常に難しくなります。
口述試験対策は、とてもシンプルです。
過去問を繰り返しやる。できるだけ、青本に触れる。条文を覚える。
以上です。
朝起きて15分やるのも良し、移動時間に電車の中でやるのも良し、昼休みにやるのも良し。
とにかく、細切れ時間で十分に対応できます。
そして、一日に少なくとも1時間は勉強時間を確保しましょう!
暗記するには、コツコツの積み重ねが大事です。
口述
口述試験の面接官は、受験生の論文試験結果を見て、その出来に合わせて、優しめに試験を進めたり、あるいは厳しめに試験を進めたりする、気がします。
以下、私の個人的な体験と、多数の受験生のインタビューをした結果得られた結論です。
論文試験の出来が良い → 口述試験は甘く採点
論文試験の出来が悪い → 口述試験は厳しく採点
実際、私の口述試験の1回目は、とても甘かった印象があります(にも係わらず不合格なので、相当の出来の悪さですが・・・)。
この年の論文試験は、私が重点的に勉強をしていた判例から多数出題されて、かなり自信の出来であり、実際に口述試験の面接官にも「あたなは、論文試験が非常に良くできていますから、本日の面接試験は簡単だと思いますが、落ち着いて答えてくださいね」などと始めに言葉をかけられました。
試験が始まってからも、私が困ると、すぐに面接官の方で誘導質問をしてもらっていました。
何としても、私を合格させようという熱意みたいのものさえも、伝わってきました。
後日、他の受験生にも聞くと、似たような体験をしている人もいれば、逆のパターンで「あなたは論文試験がギリギリなので、面接試験では頑張ってくださいね」といったコメントを受けた受験生もいました。
真実のほどは分かりませんが、上でご紹介したような傾向が多かれ少なかれは存在すると思います。
細かいことは近くなるにつれて、適宜記事にしていきますが、まずは、合格するための最重要ポイントは:
制限時間内に、出題された問題に答え終わること
これに尽きます。そして、出題される問題は、
①条文の暗唱
②条文の趣旨または解釈(青本に基づく)
③事例問題
が一般的です。①と②は確実に聞かれますので、これらから潰していくのが効率よい勉強になります。③は、聞かれたり聞かれなかったりですが、論文試験に合格されている方はまず大丈夫でしょう。
そこで、今の時期にできることは、メジャーな条文を丸暗記することです。試験官によっては、条文と完全一致でなければ、次の問題に進めさせてくれませんので、ここで転ぶとその科目は不合格決定です。