私が、短答試験の勉強を開始したのは、大学3年生の夏でした。
ちょうど、今くらいの時期です。
学生の身であるから、時間はあるけどお金が無い。
そんな状況でしたので、独学で勉強を開始しました。
具体的には、INPUTは非効率でもお金のかからない独学を選び、OUTPUTに関しては受験機関の答練や模試を使用しました。
学生の勉強のスタイルとしては、悪くない戦略だと思います。
当時は、3000時間の勉強をして合格する試験と言われていたので、それを一つの目安にしました。
色々と工夫をして、モチベーションの持続に必死でした。
結論として、独学は、時間がかかるけどお金はかからない。
よって、時間に余裕のある学生などに向いています。
ただし、モチベーションを持続させる難しさがあります。
逆に、社会人の場合は仕事が忙しいですので、お金を払ってでも効率重視の勉強スタイルが望ましく、受験機関を可能な限り利用すべきと思います(特に、初学者)。
試験
口述試験の面接官は、受験生の論文試験結果を見て、その出来に合わせて、優しめに試験を進めたり、あるいは厳しめに試験を進めたりする、気がします。
以下、私の個人的な体験と、多数の受験生のインタビューをした結果得られた結論です。
論文試験の出来が良い → 口述試験は甘く採点
論文試験の出来が悪い → 口述試験は厳しく採点
実際、私の口述試験の1回目は、とても甘かった印象があります(にも係わらず不合格なので、相当の出来の悪さですが・・・)。
この年の論文試験は、私が重点的に勉強をしていた判例から多数出題されて、かなり自信の出来であり、実際に口述試験の面接官にも「あたなは、論文試験が非常に良くできていますから、本日の面接試験は簡単だと思いますが、落ち着いて答えてくださいね」などと始めに言葉をかけられました。
試験が始まってからも、私が困ると、すぐに面接官の方で誘導質問をしてもらっていました。
何としても、私を合格させようという熱意みたいのものさえも、伝わってきました。
後日、他の受験生にも聞くと、似たような体験をしている人もいれば、逆のパターンで「あなたは論文試験がギリギリなので、面接試験では頑張ってくださいね」といったコメントを受けた受験生もいました。
真実のほどは分かりませんが、上でご紹介したような傾向が多かれ少なかれは存在すると思います。
細かいことは近くなるにつれて、適宜記事にしていきますが、まずは、合格するための最重要ポイントは:
制限時間内に、出題された問題に答え終わること
これに尽きます。そして、出題される問題は、
①条文の暗唱
②条文の趣旨または解釈(青本に基づく)
③事例問題
が一般的です。①と②は確実に聞かれますので、これらから潰していくのが効率よい勉強になります。③は、聞かれたり聞かれなかったりですが、論文試験に合格されている方はまず大丈夫でしょう。
そこで、今の時期にできることは、メジャーな条文を丸暗記することです。試験官によっては、条文と完全一致でなければ、次の問題に進めさせてくれませんので、ここで転ぶとその科目は不合格決定です。
弁理士論文試験の2週間前~1週間前までの、この1週間は論文試験前に自由に時間が使える最後の期間です。
というのも、試験1週間前~当日の期間になると、精神的に落ち着かなくなったり、体調管理のために無理ができなくなったり、勉強内容も復習が中心になったりして、思うほど勉強がはかどらないからです。
私自身も受験生時代は、この1週間だけは死ぬ気やろうと心に決め、睡眠時間を3時間に設定しました。
そして、過去1年分のLECの「実戦答練」「直前答練」「公開模試」「江口先生の裏技講座」の問題を全て復習しました。
1つの問題につき、答案構成10分・反省5分と決めてどんどん進めていき、結果的に2~3周はしたと思います。
私は5月に答案用紙にひたすら書き込む時期を設けたことで、書くスピードには自信がありましたので、この時は書き込みはしませんでした。
皆さんも、実質的には、ラスト1週間といえるこの時期の過ごし方に悔いが残らないよう、慎重かつ大胆に過ごしてください。
短答試験の3日前です。
この時期は、新しいことにはあまり手を出さずに、今までの知識を整理する。
特に、解けなかった問題を見直したり、曖昧な条文の読み込みをすると良いと思います。
今から試験本番までの間で出会った問題が、本番でも出たら、絶対に得点しないと駄目です。
結局、試験で得点できる問題は、何らかの形で、自分が過去に出会ったことのある問題だからです。
そして、捨てる問題は、潔く捨てる。
中途半端に手を出して、勉強時間を費やしたのに、本番で正解できないようでは意味がありません。
例えば、細かいPCT規則とかは、どんどん切って良いと思います。
とにかく、整理!整理!整理!です。
最後まで頑張ってください。